仕事終わり夕焼けがきれいだった。気付いたら海にいた。

止められない衝動ってありません？？

やりたくてやりたくて仕方なくなって、気がついてたらやってたみたいな。心の内側から湧き上がってきて、止められない。

今日は久しぶりに残業が無かったんですよ。うわーまだ外明るい、やったー！って。で、自転車を漕ぎ出したら、

え、夕焼けめちゃめちゃきれいじゃん。

太陽の沈むオレンジと、闇の混ざる紫野グラデーションが美しく、幻想的でした。

早く終わったからそのまま帰りたい気持ちと、海に行きたい気持ちが戦いを始めます。既にハンドルは家に向いていて、ペダルは漕ぎ出していて、家と海は逆方向。

一回左曲がろう。そして自分の気持ちがどう感じるのか、見てみよう・・・きれい！行きたい！ヤバい！止められない！行こう！GO！

ハンドルをもう９０度切って、海へ目的地を定めました。迷いのなくなった僕は、心踊りながらペダルを力いっぱい踏みます。そうだ、途中で夕飯を買っていって、海を見ながら食べよう！夜の海を見ながらの飯はさぞかしうまいだろう。

着いたときには、オレンジから紫へと美しく変化するグラデーションは消えかかっており、その残り火をちょっとばかり感じられるだけでした。それでも行って良かったと思いました。

空を埋める面積が、次第に少なくなるオレンジ。今日の終わりを感じさせる、一日の中で最も美しい時間です。

胸の高さくらいの堤防に登り、足を海に投げ出して海を眺めます。どす黒い、ゆっくりと揺らめく水面は、何もかも飲み込みそうで、少し怖いくらい。「怖いもの見たさ」という言葉があるように、その深く暗い海に僕は引き付けられました。

怖いけど落ち着く、と言ったら日本語としておかしいですが、本当にそんな感じです。少し海を眺めたら、カバンから途中のコンビニで買った夕飯を取り出します。

いつもはながら食べをしてしまうご飯タイムも、海の大パノラマを前では、ご飯だけに集中してしまいます。

というか、集中しないと、海へ落っことす危険がありますｗｗ

ご飯を食べ終えたら、また、しばしぼーっとします。っていうか、ぼーっとさせられちゃうんですよね。

海を目の前にすると動画見ようとか漫画読もうとかそういう気持ち消え失せます。

あなたは、ぼーっとする時間作れてますか？

本当にぼーっとする時間って大切です。

デジタルに侵食された現代では、ぼーっとする時間は貴重です。僕らは、常にインターネットに接続された世界、体や脳が休まらない生活を強いられています。

僕が参考にしてるブログがあるんですけど、その中で脳をデバッグする時間は一週間に半日は必要と書いてありました。デバッグっていうのはバグを見つけて取り除くことです。

体感としては日々過酷な環境にさらされている体や脳をリフレッシュする感じです。

溜まっているゴミを取り除くと言うか。スマホやパソコンもあまりに酷使し続けていると動作が遅くなったりパフォーマンスが悪くなったりしますよね。そうした時再起動したりタブを閉じたり、負荷を軽くしませんか？それと同じです。

もし、ハンドルを１８０度回転させ、海へ向かっていなかったら、いつも通り同じ時間を家で過ごしていたことでしょう。そして、時間の節約と自分に言い聞かせ、Youtubeの本の要約コンテンツをスマホで見ながら飯を食らっていたでしょう。

それが悪いわけではありません。（ながら食べはあんま良くないけど…）しかし、たまにはこういった変化が、生活に刺激とメリハリを与えると思いませんか？マンネリ化した日常をシャキッ！と引き締めると思いませんか？

少なくとも僕はめちゃくちゃリフレッシュできたし、明日頑張ろうと思えたし、またここに来ようと思えました。贅沢な時間を過ごせたと思えました。

近くに海無いから、俺には関係ない、無理だと思うかもしれません。

別に必ずしも海に行く必要はありません。海がなければ公園に行ったっていいし、そこでご飯を食べてみてもいいでしょう。いつもと違う日常の変化は、新しい自分の発見になります。

「やってよかった」と思ったり、新たな自分の感情の変化に気付けたり、「今まで何でやらなかったんだろう」と思うかもしれません。

自然の中で食べると（基本テーブル無いし）、ながら食べをしなくなります。ながら食べって本当に良くないんですよ。例えばテレビを見ながらの食事をすると、味なんかあんまり覚えてないし、食べ過ぎることさえあります。食べ物を口の中で咀嚼する回数も少なくなるし、健康に良いことがありません。脳も休まりません。

あなたの体はもっと休息を欲しています。