手が離せない時に「これもやっといて!」は、鬼畜の所業。
どうも、水嶋です。
同時に複数のことをやる、これがマルチタスク。
(厳密には人間ってシングルタスクしかできないみたいですが、話をわかりやすくするためにあえてマルチタスクとシングルタスクの両方を説明に使います。)
僕は、なんか、頭の切り替えが超遅い。
ひとつのことを終わらせずに、他のことをやろうとすると、スペックの低いPCみたいに少しフリーズして時間をかけて次の準備をします。マルチタスク出来る人は、僕からすれば高性能PCに見えます。たまに「あれ?本当に同じ時間軸にいる?」とか思います。時間の流れが速く見えます。
そんなマルチタスク苦手繊細人間が、なぜ苦手なのかを考え、対策を考えてみました。
何でマルチタスクが苦手なのか?
「繊細男」の語られる特性として、「処理が深い」というものがあります。
ひとつひとつじっくり味わい、吟味しながら処理をします。
誰もが放っておきそうなことが気になったりします。
例えば、僕は数学が苦手でした。
その理由は、公式を使うのが嫌いだったからです。
「こんな問題には、この公式を使え」
みたいに教えられるじゃないですか。
これに対して僕は、
「え?これ、暗記ゲーじゃん。つまんな。歴史と何も変わらないじゃん。数学の意味なくね??」
と生意気なことを考えていました。だから出来るだけ公式を使わずに問題を解いたのです。よくわからんもの(公式)に途中で介入されたら問題を解いた気がしないからです。
ヤバいですよね。笑
頭悪いクセにそんなことを考えたら、勉強はどんどん出来なくなっていくというのに・・・。
それはどうでもいいんですが、
やる意味が分からない(腑に落ちない)と脳が止まる、手が止まる
のです。
昔から。
生来の特性だと思ってます。
そして、分からなすぎるとイライラしてきます。
「優しい」
「穏やか」
「怒るときあんの?」
とよく言われますが、正体不明には超絶イラついています。
「今分からないことは、今解決したい」
という面倒な特性も持ち合わせているため、とりあえず先に進むことがとても苦手です。自分に言い聞かせ、心を鬼にして次に行くわけですが、頭のどこかで気になっています。
これが脳の作業デスクを圧迫し、処理能力を低下させていると考えています。
未知のものほど処理に時間がかかる
処理が深い繊細男子にはうなずいてもらえるのではないでしょうか。
自分のテリトリーから遠征し、未知の領域に足を突っ込むほど、多くの疑問が生まれます。そして、それらの疑問は、あなたの脳を圧迫します。
「なぜこの作業が必要なのか?」
「やる意味はあるのか?」
「なぜやるのか?」
「この作業は飛ばせないのか?」
・・・・など色々な疑問が出てきてしまい、中々先へ進めません。
だから初めての仕事を周りの同期と同じレベルでこなすには、より多くのエネルギーが必要です。何度も襲ってくる、立ち止まりたい衝動を振り切って、不快感を覚えながら業務をこなします。
ある意味、自分に自分の仕事を邪魔されているような感覚です。邪魔されているのだから、エネルギーを浪費するのは必然です。そのせいで帰ってすぐにベットに倒れこみたいほどヘトヘトになります。
つまり、初めての仕事ほど処理が重くなるのです。
当然ながら、処理が重いと”脳内”作業デスクの滞在時間が伸びます。
それなのに、やらなければいけない仕事は次々と舞い込んでくる。
机の上は既にいっぱいで、これ以上乗せられないのに。
それでも乗せ続けていると、いずれパンクします。
頭からプスプス・・・と煙が出て思考が止まります。もしくはパニック状態に陥り、「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」と叫んで何もかもぶん投げたくなります。
実際には、深呼吸して一つ一つやっていくしかないんですけどね。
繊細男がマルチタスク出来るようになるには?
一つ一つの処理を高速化していくしか、パフォーマンスを上げる方法はありません。そしてそれは可能だと思います。
なぜなら、深い理解が処理の高速化へつながっていくからです。
「ちょっと待てよ。深い処理のせいでマルチタスク出来なかったんじゃなかったかよ?」
と思ったあなたは鋭い。
物事を深く”処理”するがゆえに、一つ一つの処理に時間がかかりがち。
でも、物事を深く”理解”できれば、処理が速くなり、シングルタスクでも十分対応できるようになると思いませんか??
つまり、シングルタスクの専門的ハイグレード化。
マルチタスクが苦手なら、高性能シングルタスクで応戦すればいいということです。
深く処理しようとすると、たくさん寄り道をします。
ささいなことに疑問を持つからです。
そして調べる。
解決する。
また疑問が出てくる。
また調べる・・・この繰り返しです。
そうやって、自分の地図はどんどん広がっていきます。
地図が広がると、ゴールへの他の辿り方が分かったり、ショートカット出来る方法が見つかるかもしれません。急なハプニングにも対応できるようになっているでしょう。
それは、仕組みやカラクリを熟知しているからこそ成せるワザです。
だからこそ・・・
熟達度100%を目指して、
その時が来ることを信じて、
点と点が繋がることを期待して・・・・
がむしゃらにやる!!
初めから全てを見通すことは出来ません。
頭だけを動かして全部を悟ることは出来ません。
僕は長い時間をかけて、やりながら考えることが最強だとようやく、骨身にしみて分かりました。
今はスマホから、誰もがグーグルマップを使って世界地図にアクセスできる時代です。すごい時代です。歩き回らなくても、涼しい部屋でマップを動かしながら最短ルートが見つかる時代です。便利ですが、ワクワクもありません。
僕は自転車や散歩で、開拓していくのが好きですが、「ここはグーグルマップに載ってるんだよな・・・」と思うとちょっと萎えます。見たことは無いけど、結果は知ってる映画を見るような気分です。
新大陸を発見したコロンブスの時代は、地球は丸いという常識が固まり切って無くて、地球は平面だという考えもまだ根強く残っていた時代でした。そんな時代で、彼らは冒険していたんです。不安もあったでしょうけど最高にワクワクしたでしょうね。現代に当てはめれば、地球から飛び出て、宇宙に他の生命体を探しに行く感じでしょうか。
僕は長らく頭でっかちでした。
今も否定できません。
それは、「やる前に見通したい」という気持ちからでした。
行動の前に、頭を動かしがちです。
それが悪いわけではありません。
ただ、行動が伴わないと、パフォーマンスが上がる前にフェードアウトしてしまうと思うのです。
コロンブスたちほどの覚悟はいりません。
それの数十分の一ほどの力を借りて、正体不明に突っ込んでみる。そしてしばらく、考えながらジタバタしてみる。
するとコロンブスが新大陸を見つけたように、新たな点が見つかり線となっていくでしょう・・・っていうのはちょっと大げさかな。
僕は要領が良くないし、仕事をモノにするまで人一倍時間がかかる自負があります。それを時間で埋めるのか、考えながらジタバタして埋めるのか。いずれにしても負荷がかかるのは間違いありません。
だからこそ、正体不明に突っ込んでジタバタする勇気を大事にしています。
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