デザインかぁ!なんだかキラキラしてそうだし、座りながら働けるし良さそう!
ぐらいのふわっとした動機で職業訓練に行ってしまうと「失敗した・・・」と思いかねません。
実際、授業についていけず、スキルが身につかずに離脱・卒業した人も見ました。
キラキラしたことだけを言うのは、僕はあまり好きではありません。
現実を直視して、
正しくキラキラして、
正しくシビアになりましょう!笑
逆に、現実を見たくないのなら、180度くるりと回転して戻るボタンを押したほうがいいでしょう。
まだ最初なんだからキラキラさせてくれよ!と思うかもしれませんが、
避けられる失敗は避けたほうがいい決まっています。
また、ある程度現実を覚悟していれば、耐えられる負荷も大きくなります。
勉強に対する身の入り方も、真剣度も変わります。
今回は、僕が職業訓練に通う前に知っておきたかった事実を詰め込んでおきました。
webデザイナーの将来性も含めて。
授業や講師、クラスの雰囲気、どんな人が通っているのか?を具体的に知りたい場合はこちら。
Contents
はじめに~自分と講座のミスマッチを防ぐために~
ハローワークに相談に行くと、カリキュラムをもらえるはずです。
そのカリキュラムをしっかりと確認しましょう。
とても基本的なことですが、大事です。
僕が参加した講座には動画編集にひかれて参加した方もいました。
しかし、実際には動画は訓練期間のうち1ヶ月ほどしかありませんでした。
他の期間はデザインソフト(イラストレータやフォトショップ)を扱ったり、コーディングを勉強する時間が大半です。
全くコーディングに興味がないと、ほとんどの訓練時間が苦痛となるでしょう。
特にコーディングはかなり向き不向きがあります。
学校の勉強とは性質が全く異なります。
できるようになる人、できるようにならない人。
この差がとても激しいです。
デザインツールや動画では挫折しそうな人はあまりいませんでしたが、悲鳴が上がるのがコーディングです。笑
だからこそカリキュラムは何をどのくらいやるのか、確認しておきましょう。
こう言うと、
「ますます自分にできるか不安だ・・・」
と思われるかもしれません。
1ミリも興味が湧かないとかよほどのことでなければ、過度に恐れる必要はありません。
ですから、
「自分でウェブサイトが作れるようになったら嬉しいな」
「多少苦しくても、コツコツやろう!」
と思えれば大丈夫です。
人間、案外できます。
人間って結構すごいんですよ。笑
これもひとつの心の準備です。
コーディングは難しい。
でも必ずできるようになります。
もちろん頑張りは必要ですが。
6ヶ月通っての正直な事実
以下の事実はあくまで、僕自身の実体験がベースとなります。
あなたが参加予定の講座も同じとは限らないので、あらかじめご了承ください。
(各地域で講座内容は違うはずです。)
正直な事実①-デザインに関してはそんなに教えられない
僕が受講した講座では、デザインに関してはさほど学びませんでした。
やはりデザインソフトをはじめ、各種ソフトを使えるようになることが優先されます。
全くデザインに関して学ばない!
ということはないですが、最低限といった感じ。
それぞれのツールを使えるようになるだけでもギチギチで、デザインに関して教える余地が少ないというのが現実です。
デザインをゴリゴリにやりたい!
デザインを仕事にしたい!
ならば、並行してデザイン関連書籍を読むなど自習するのが必須でしょう。
ただし、講師の裁量次第かと思います。
講師によってはしっかり教えてくれるかもしれません。
ちなみに僕は「デザインオンリーで食っていこう!」という気持ちはそんなにないので、問題ではありませんでした。
企業からしたら、
- センスいいデザインはつくれるけどソフトが使えない人
- ソフトは使えるけどデザインはビミョーな人
どちらを取りたいかと言ったら後者じゃないでしょうか?
そして訓練校はあくまで、就業させるのが目的の学校ですからね。
最初は言われた通りのデザインを再現することになるでしょうし、そのうちデザインスキルは身につくと思いますしね。
正直な事実②-webデザイナーの年収は低い
この事実は覆い隠されることが多いんじゃないでしょうか。
未経験のウェブデザイナーとして就職するとなると、年収は低くなりがちです。
デザイン職種は、構造上年収が上がりづらいと考えています。
一度、
「未経験 ウェブデザイナー 求人」
などで調べてみてください。
(マジで事前に見ておいたほうがいいですよ!!)
結構厳しいのがわかると思います。
個人で案件を請け負うにしても、HTMLとCSSのウェブ構築スキルだけではほとんど仕事がありません。
この原因は、デザイン職種がダイレクトに課金に結び付けづらいからとみています。
特に入社したばかりならば、「言われた通りにデザインする」ことになると思いますが、これは極論、作業ですよね?
たとえば、新しいお客さんを連れてくる営業職。
エリート営業マンは会社への収入をガッポリ増やせます。
だからこそ、一部のスーパースター営業マンは年収2000万とかいくわけですね。
もちろん提供する商品・サービスあってこその営業です。
ですが、会社としては提供するサービスのコストを低くできるほど、利益が多くなります。
デザインのみの力で売上を増やす、っていうのはなかなかハードじゃないでしょうか。
少なくとも僕は、デザインのみでダイレクトに課金を増やせるっていう自信はないです。
これからデザイン力が上がったとしても。
もし年収を上げたいのであれば、
- 売上をアップさせるような優れたデザイン
- より短時間でハイクオリティのものを仕上げる→わかりやすく時給を上げる手段
- マーケティングスキル→クライアント売上倍増に貢献(売上倍増を提案できれば、単価も上げられる)
などが必要になるでしょう。
僕は効率化とマーケティングに力を入れています。
今はAIツールなども増え、効率化できる手段も多くなっていますしね。
時間あたりの作業の密度を増やすか、クライアントの売上をもっと増やすか。
そうしないと自分の取り分は少ないままでしょうからね。
ちなみに、僕が受けた授業内でもマーケティングの重要性は語られていました。
多くの場合、クライアントは売上を伸ばしたいはずですし。
webデザイナーであってもマーケティングを学ぶことは避けられないと思います。
正直な事実③-今後webデザイナーはますます厳しくなりそう
最近ではcanvaをはじめ便利なデザインツールがあります。
それだけでなく、ノーコード開発、AI、それに伴った数々のAIツール。
特にAIの進歩はすさまじいものがあります。
僕も積極的に触っていますが、本当にすごい。
たとえばこれ。
画像生成AIを使って作ったものです。
テキスト生成、画像生成、音楽生成、動画生成、webサイト生成・・・・そのうち、たった数人で映画一本つくる猛者も現れるでしょう。
個人でできる範囲はますます広くなります。
『正直な事実②』ともつながりますが、そんな時代に、
デザインだけできます!
といった人たちが生き残っていけるでしょうか。
これからは個人で、早く、何でもできる時代が到来するでしょう。
デザインができて、
動画がつくれて、
ウェブサイトがつくれても大してお金は稼げない。
そんな未来がすぐそこにあると、ひしひしと感じています。
「じゃあ、webデザインやっても意味ないじゃん!」
と思われるかもしれません。
僕も少し前まで、「これ、やり損じゃね?」と思っていました。
そのくらいAIの進撃はすごい。
しかし、考え直しました。
AIツールを使っていくうちに、思うようにいかない場面が多々あったからです。
つまり、まだまだすべてを代替するのは時間がかかりそうだということです。
簡単であるとは、難しい部分を省くということです。
難しい部分を省くと、細かい調整ができなくなります。
フォトショップで画像を加工するのはスマホアプリで精密な調整ができないからですよね?
AIで簡単にハイクオリティな画像が手に入るとしても、最後は人間の手が必要です。
AIを上手に使えるのは、本来のツールをきちんと使える人だと実感するようになりました。
たとえば、コーディングの正しい知識があるからchatGPTに正しい指示を与えることができる。
これは中途半端な知識を持っている人としっかり正しく理解している人では雲泥の差です。
ChatGPTが吐き出したコードを入れたけど動かない!という初学者をしばしば目にしてきました。
だから僕はAIが広がりつつある今がチャンスだと考えるようになりました。
色々なことができるようになるチャンスだと。
ナマケモノと働き者の差がこれまで以上に開く。
それが今なんじゃないでしょうか。
まとめると、受け身で~って人にはオススメ”しません”。
- 年収が低くてもwebデザインがしたい!
- 年収が低くてもクリエイティブな仕事がしたい!
- スキルがないから一からやり直したい!
- web業界へ転職したい!
- 一度年収が下がっても、他のweb職種を目指してキャリアアップしていきたい!
- 今後個人でやっていけるスキルが欲しい!
- できることが増えていくことに喜びを感じる!
といった人にはオススメできるんじゃないでしょうか。
最後に。不安を煽ることが多かったけど・・・
と、ここまで不安をあおってきたわけですが。。。
一回、行ってみれば?
と背中を押したいです。
最悪、自分に向いてないと思ったら卒業を待たず就活して就職しちゃえばいいんです。
そういう人も実際にいましたよ。
こういうのってやんなきゃ分かんないじゃないですか。
だってそうでしょ?
やってみたら意外と面白かった!
逆に、やってみたけど意外とつまんなかった!
ここまでの人生経験であるでしょ?
結局やんなきゃ分かんないんですよ。
僕自身も、
「コーディング大変そうだな~」
と思ってたし、だからこそ今まで重い腰が上がらなかったわけです。
でもふたを開けてみたら、おもしろかった。
カタカタとキーボードを打ち込むと、
自分のデザインしたウェブサイトが画面上でかたちになっていく。
これが想像以上に自分に合っていた。時間を忘れて取り組んでしまうほどです。
・・・いつも考えることがあります。
挑戦しなかったら、それがいつまでも尾を引くんです。
「あのときやっておけば・・・」
「あのとき動いていたら今頃どうなっていただろうか・・・」
「今からやってみようかな・・・」
それってすごくもったいないことだと思いませんか?
短期的には損するかもしれない。
苦い経験になるかもしれない。
でも後から振り返った時、あのとき挑戦したから後悔が少ないと思えるんです。
僕は大学を卒業して就職しませんでした。
きっとあのとき頑張って就職していたら、きっと今ほど大変じゃなかったかもしれません。
最も親しい友人や先輩、後輩・・・みんな名のある大企業に就職していきました。
僕からするとみんな、とてもキラキラして見えます。
でももし、あのとき僕も一緒に就職し、同じ企業で今も働き続けているとしたら。
きっと、「会社を飛び出してみたい!」という気持ちを抱え続けて悶々とした日々を送っていたことでしょう。
ずっとそれが頭から離れない。ことあるごとに思い出してしまう。
少なくとも、今の僕にはそんな気持ちはありません。
当たり前ですよね。
すでに経験しているからです。
そして失敗しました。
「あぁ、新卒で就職していたら・・・」と悔やむ気持ちが〇ぬほどあります。笑
なんでこんな苦労してるんだ、と思うこともあります。
記憶がこのまま新卒に戻れるなら就職します。
それでもひとつ言えるのは、
しょうがないな
ってことです。
やった後悔には、納得感があるのです。
諦めたような、清々しいような。
「人は必ず後悔する」と、僕は考えます。
隣の芝は永遠に青いし、タイムリープもできない。
なら、人にできるのは後悔の種類を選ぶことだけだと思うんです。
「やらない後悔よりやる後悔だ」とよく言いますよね。
やったら悩み事が一つ消えます。
迷ったときは、
「ここで一歩踏み出せば、僕を悩ませるものをひとつつぶせるな」
と考えます。
その結果、
「やってよかった」
「やらなきゃよかった・・・」
「こんなものか」
「もっと早くやっておけばよかった」
といった自分のフィードバックが得られるのです。
そうやって自分を理解していく。
そうやって自分の幸せに近づこうとする。
「やらない」
とは、ありもしないこともでっちあげ、「あっちのほうがとても魅力的なんじゃないか」と思わせる魔性の力があります。
だからこそやらない後悔というのは、青天井なのです。
際限なく、魅力的に思えてしまう。
現状が悲惨なほど、未知のことをより魅力的に見積もってしまうのではないでしょうか。
やった後悔は天井があります。
なぜなら、やる前とやった後を知っているから。
天井がわかれば、どっちがいいかを選べるようになります。
そして、やるからこそ第三の選択肢が見えてくるときもあります。
実際に僕は
- web制作(コーディング)×効率化
- ブログ×デザイン・コーディング
- Youtube投稿
- AIツールでの業務効率化、その情報発信
- DXへのキャリアチェンジ
- クリエイティブとマーケティング知識を持った売上を上げる人材
など新しい選択肢が見えてきました。
十分に調べて検討したなら、
それでも興味が尽きないなら。
あとは「えい!」と飛び込むだけだと思うのです。
質問などあればお答えしますので、お気軽にどうぞ!
ではまたね。
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